運動時に水分を取ってはいけない―なんて、言われてた時代はもはや昔。
今は運動時もこまめに水分補給を勧められますし、普段の通勤や家事の最中、プールや遊園地などのレジャー施設でも、水分補給の大切さは常識になりつつあります。
しかしその一方で、熱中症の疑いで病院に搬送される患者さんの数は年々増えています。
もちろん、昔より年々最高気温が上がっているのも要因のひとつではありますが、最近の調査で、「間違った水分補給」をしてしまっているのが原因と判明しました。
この記事では、NGな水分補給としくみ、正しい水分補給の方法を解説していきます!
まず知っておきたい、熱中症のリスク・症状
昔は「日射病」とも言われていましたが、今は多くのメディアで「熱中症」と言われることが多いです。
この二つは特に違いはありません。いずれも、体内の水分やナトリウムが不足することで、めまいやふらつき、頭痛、吐き気などが起き、最悪の場合は死に至るとても怖い症状です。
手足の運動障害やけいれん、意識障害が起きた場合、一刻も早く救急車を呼び、合わせて体を冷やす、適切な水分補給を迅速に行うことが大切になってきます。
間違った水分補給方法とは?
それでは、実際に誤解されやすい水分補給の新常識を紹介していきましょう!
まずは、こちら。
間違いその1:「喉が渇いたら水分補給」
学校の先生などがよく言うこれ、実は間違ってます!
熱中症の際、のどが渇くということは、すでに脱水症状が始まっているサインです。
つまり、水分補給のタイミングとしては、喉が渇いてからでは遅く、「喉が渇く前に水分補給をする」というのが正解になります!
間違いその2:暑い夏、ビールをがぶ飲み
暑い夏、ビアガーデンで飲むつめたーいビール…確かにおいしいです。
しかし、ビールなどのアルコールは、一切水分補給にはなりません。
アルコールは体内で分解される際、飲んだ時の水分よりも多く水分を必要とします。
相対的に、アルコールを摂ることで体内の水分は減っていくわけですね。
チェイサーでお冷を頼むなどして、お酒だけを飲むのを意識的に防ぎましょう。
間違いその3:水だけを一気飲み!
これ、知らない方も多いのではないでしょうか。
もちろん、水を飲むことが悪いと一概には言えないのですが、「水だけ」を飲むことは、身体にとってかなりリスクなのです。
でもどうして?理由は、次の見出しにて。
「水だけ」の水分補給がどうしてダメなの?
脱水症状で気を付けなければならないのは、大きく二つ。
それは、「水分不足」と「血中塩分濃度」です。このどちらが欠けても、めまいやふらつきなどの熱中症被害が起こります。
水分を摂ろうと意識するあまり、水だけをがぶ飲みしてしまうと、血中の塩分濃度が薄まります。
すると、身体は塩分濃度を下げないために、水分の方を身体から出そうとして、さらなる発汗や高体温の原因になり、悪循環に陥ります。
水分を排出してできた血液は、ドロドロとしていて、熱中症だけではなく脳出血や血栓のリスクも高まるんだとか。
つまり、水分を体内にとどめるには、水だけでなく塩分も摂取するのが正解です!
ナトリウムは体の必須栄養素
塩分補給といっても、ただやみくもに塩をなめるわけにもいきません。
やはりおすすめは、経口保水液ですね。所ジョージさんのCMは皆さんも見たことあるはず。
OS-1の独特な味は好き嫌いが分かれますが、人間の体というのはよく出来ていて、必要なものは美味しく感じるように味覚ができています。
塩分を程よく含んだ経口保水液は、脱水時にはとてもおいしく感じるそう。
レジャーなどのお供に、一本バックに入れておくのがよさそうですね。
また、最近はゼリータイプも販売されています。
通常の飲料タイプと比べると、飲みやすいとの声が多いのでこちらもおすすめですね!
持ち運びにもカンタンです!
まとめ
いかがでしたか?
夏場に熱中症はつきものです。必ずおろそかにせず、対策をしておきましょうね。
特に赤ちゃんや高齢者は、自分の意識よりも周りが気を配ってあげることが大切です。
たかが熱中症だと思わず、正しい知識を皆さんに教えてあげてくださいね!