ライム病って何?治るの?症状は?どんな人が掛かりやすい?気になる疑問を解説!

歌手のジャスティン・ビーバーさんが1月8日、自身のインスタグラムで”ライム病”に感染していたことを告白されました。

日本では正直、あまりなじみの無い病名ですよね。

しかし、ジャスティン・ビーバーさんは、過去、うつ病や体調不良を訴えていたこともありました。

このライム病が、その原因の一つだったのではないかと推測もされています。

一体、どんな病気なのか?

気になる疑問をまとめてみました!

それでは早速どうぞ!

ライム病とは?

ライム病の原因はライム病ボレリアという細菌で、通常はシカダニを介して人に感染します。

ライム病という病名では、緑色の柑橘系の果物、ライムを思い浮かべた人も多いのではないのでしょうか?

しかし実際は、1976年にコネチカット州ライムで集団発生したことから認識されるようになり、この名前がつきました。

現在アメリカでは、昆虫が媒介する感染症の中で最も多くみられる病気となっています。

治療しなければ、発熱、筋肉痛、関節の腫れが生じ、最終的には脳や神経の機能不全に関連する症状が起こります。

ライム病の流行地は?日本では少ない?

欧米を中心に感染者が多いです。

ライム病は1976年にコネチカット州のライムで集団発生し、現在では米国で最も多く報告されています。

全米の発症例のうち5分の1がニューヨークで発生しているため、”ニューヨークの風土病とすら言われているそう。

ライム病は欧州、ロシア圏、ならびに中国、および日本においても発生します。

日本での発生が見られたのは、主に北海道、長野県です。

発症時期は通常、夏季と秋の初頭に多く、また、患者の大半は子どもや20代~30代の若者とのこと。

若い方は特に注意が必要ですね!

ライム病の感染経路は?

まず、病原体をもった野ネズミ・鳥から、マダニが吸血することで病原体を持ったマダニが生まれます。

そのマダニが、ヒトを刺すことにより感染する、という形です。

また、人間以外にも犬、馬、牛にも感染が認められています。

また、感染した人間からの2次感染の可能性はないです。

潜伏期間はあるの?どうやって見分けるの?

マダニに刺されてから数日~数週間で発病します。

もちろん、ダニに刺されたことがはっきりしている患者に対しては、発疹または他の症状が出ないか、確認する方法があります。

しかし一方で、ダニに刺された認識や跡が患者に無い場合には、ライム病の診断は非常に難しくなるようです。

しかも、ライム病の初期には検査をしても陰性のことが多く、逆に感染していない人に陽性反応が出ることもあるとのこと。

発見には典型的な症状の有無、発生地域に住んでいるか、あるいは発生地域を訪ねたことがあるか、などを考慮する必要があり、お医者さんも頭を悩ませているようですね。

感染したら症状はどんなもの?

ライム病は主に3つの段階に症状がわかれます。

感染初期

”感染初期”には遊走性紅斑と呼ばれる特徴的な”的のような皮疹”が現れる(マダニに刺されたところからサークル状に赤い斑点が発生)ことが多いです。

他に筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザに似た症状も確認されています。

播種期

約4週間後の”播種期”には病原体が全身に拡がり、皮膚症状、神経症状、不整脈、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が現れます。

そのため、症状だけからの確定診断は困難です。

慢性期

感染から数ヶ月~数年を経た”慢性期”には、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎などが出現します。

判別が難しく、症状も恐ろしい病気なんですね…

治療法はあるの?完治はする?

抗菌薬による治療が有効です。

症状に応じて抗菌薬の経口剤か、もしくは注射剤で治療されます。

また、抗生剤をちゃんと14日間服用する事で、完治が見込める病気です。

感染しないためには?ライム病の効果的な予防法!

まずは、ダニに噛まれないようにすることが一番です!

シカダニの若虫は、小さいため発見は困難ですが、一旦皮膚に咬着すると、何日間も吸血し続ける特徴があります。

通常は感染したダニがなんと36時間以上ずーっと咬着し続けて初めて伝播が起こるそう!

そのため、森林を歩いたり、ダニに噛まれた可能性がある場合は,よく探して速やかに除去することが感染予防に役立ちます!

普段からお風呂でしっかり体を洗い、清潔に保つことも対策の一つですね!

ワクチンはあるの?

あまり効果的なワクチンのような存在は無いといっていいでしょう。

これには理由があります。

実はダニに刺されたことに気づいても、ライム病を予防するために抗菌薬を先に投与する、というのは推奨されていないんです!

先に抗菌剤を服用すれば…という単純なものではなく、副作用なども考慮しての結果なんですね。

あくまで抗菌剤の服用は、発症してからになるとのことです。

まとめ

いかがでしたか?

ジャスティン・ビーバーさんが発見に時間がかかったのも納得できますね。

しかし、適切な診察、治療で完治が見込める病気と言う事がわかりました。

サークル状の赤い発疹が出たら、ライム病の検査を受けてみることをおススメします。

最後までご覧いただきありがとうございました!